株式会社ナチュレカード

第3回 インスペクション検査

中古住宅市場がますます注目を集める現在、“インスペクション検査”は安心して物件を選ぶための必須ステップです。本コラムでは、まず中古住宅が選ばれる背景を手短に整理し、インスペクション検査とは何か、そのメリットや流れをご紹介します。

 

価格の手ごろさ

建築資材や人件費の高騰で新築価格が上昇していますが、中古なら同じ予算で駅近・広々物件など好条件な物件も視野に入ります。

 

リノベーション自由度

DIYが浸透した昨今では、間取り変更や内装カスタマイズで、楽しみながら自分らしい住まいを手に入れることができることも魅力です。

 

エコ&ストック活用

既存住宅を活用することは、新築に比べCO₂削減にも寄与。国の補助金制度も整いつつあります。

インスペクション検査とは?

“インスペクション検査”(既存住宅状況調査)とは、建築士など有資格者が現地を訪れ、以下のポイントを目視+専用機器で調べるプロセスです。

 

  • 構造耐力上主要な部分
  • 雨水の浸入を防水する部分

(劣化状況検査、雨漏り跡検査、傾斜測定 等)

 

調査後は写真付き報告書が届き、リスクを可視化することができます。

外壁のチェック、小屋裏や床下の確認、レーザー水平器による傾き測定など、多角的に調べます。

  •  

基礎部分のひび割れ・欠損・劣化、鉄筋探査機により配筋ピッチ確認

 

目視・計測を中心とした非破壊調査により、劣化事象等の状況を把握します。

インスペクション検査のメリット

トラブル未然防止
引き渡し後に発覚しやすい内容を事前に発見し、思わぬ修繕費用を防止。

 

交渉材料の強化
劣化ポイントを数値や写真で示せるため、売主との価格や修繕条件交渉に説得力が生まれます。

 

信頼度アップ
「検査済み+保証付き物件」としてPRすれば、購入検討者の安心感が大幅に向上します。

中古住宅の手ごろさや個性をしっかり楽しむためには、見えないリスクを抑えるインスペクション検査が欠かせません。少しの手間で長期的な安心を手に入れ、理想の住まいを実現しましょう。

外部リンク

住宅あんしん保証 ハウスジーメン ジオ ハウスプラス 国土交通省